Event Report

日本橋サステナブルサミット 2021

    イベント概要

    • 開催趣旨

      様々なSDGs関連イベントが日本橋エリアで一斉に展開される「日本橋サステナブルWeek」の一環で、2021年11月に開催。初年度は、日本の企業・自治体のサステナビリティ推進を牽引するビジネスメディア 『サステナブル・ブランド ジャパン』との共同開催。

      開催目的

      • ・日本橋企業各社のSDGsの取り組みの発信
      • ・共創コミュニティを創出する出会いの提供

      開催規模

      参加者数:のべ300人(平日1日間)

    • 開催概要

      主 催:一般社団法人 日本橋室町エリアマネジメント
      共 催:サステナブル・ブランド ジャパン(㈱博展)
      協 賛:三井不動産㈱、野村不動産㈱、三井不動産ビルマネジメント㈱
      日 程:2021年11月25日(木)9:30〜16:55
      会 場:街一体型MICE(室町三井ホール、COREDO室町テラス 大屋根広場、野村コンファレンスプラザ日本橋の3拠点に分かれて実施)
      参加費:無料

    イベント会場利用

    • ❶ 室町三井ホール&カンファレンス・・・基調講演等のセッション
    • ❷ 野村コンファレンスプラザ日本橋・・・トークセッション
    • ❸ COREDO室町テラス 大屋根広場・・・会場&プログラム案内 + ぐるり展

    「街一体型MICE」と謳った本サミットでは、日本橋室町エリアの2ホールを利用して開催。その際、両会場の中間地点に位置する大屋根広場には、プログラムや位置図を案内するサイネージが設置された。大屋根広場は周辺ワーカーの憩いの場でもあるため、ワーカーが覗き込んでいる様子も見受けられた。

    本サミットは、日本の企業や自治体のサステナビリティ推進を牽引するビジネスメディア 『サステナブル・ブランド ジャパン』との共同開催。そのため、司会進行は、『サステナブル・ブランド ジャパン』の責任者・鈴木紳介氏が担当した。歴史ある日本橋エリアがサステナビリティ推進のハブになれる可能性を秘めているか熱く語り、サミットは開幕した。

    基調講演では、SDGs金融の雄とも称される肥後銀行の笠原頭取が登壇された。同行は、他行に先駆けて専門組織を設置し、銀行業界で初となる「日本経営品質賞」や、グループ全体で環境省「ESGファイナンスアワード銀賞」を受賞するなど日本のSDGs金融を牽引してきた。会場である室町三井ホールでは動画を活用したプレゼンが展開され、参加者は先行事例を興味深く聴講した。

    本サミットの真骨頂は、パネルディスカッション。金融・製薬・化学・不動産など異分野が互いの知見を融合する議論を重ね、サステナビリティ推進は1社では難しく、企業同士の共創・協業の必要性が明確になった。またステージでは、感染症対策の一環で、登壇者や参加者の目障りにならないシンプルな造りのビニールパーテーションが設置された。

    本サミットの特色の1つが、登壇企業すべてが日本橋に拠点を置いていること。そのため、1699年創業で日本橋を代表する老舗企業の13代目当主・代表取締役社長も登壇。老舗を営むサステナビリティ経営の観点から、企業・地域のサステナビリティ推進を考える際の重要な視点が共有された。

    リアルイベントならではのライブ感を高めるため、各セッションにはその分野で卓越した知見・実績を持つファシリテーターを起用。『サステナブル・ブランド 』主催・企画の多くのイベントでも、ファシリテーターを務めていることもあり、登壇者・参加者の意見や疑問が上手に引き出され、その結果、一体感のある会場になった。

    コロナ禍で見直されたリアルイベントの体験価値。本イベントでは、ネットワーキングに可能性を見出し、各セッション後に交流会を開催した。交流会では、登壇者と参加者、そして参加者同士で名刺交換するシーンが見受けられ、一部の登壇者の前には列ができていた。

    会場では、参加者が濃密なインプットの合間に寛げるよう、両ホール自慢のコーヒーが提供された。野村コンファレンスプラザ日本橋は、「ホテルオークラ」が運営に携わっており、きちっとした制服に身を包んだスタッフたちが対応。感染症対策を徹底しながらも、ホスピタリティあるサービスを随所に発揮し、快適な会場運営を実現した。

    第二会場となった野村コンファレンスプラザ日本橋でも、広々としたロビーラウンジ空間を活用し、ソーシャルディスタンスに考慮した会場導線を準備。例えば、受付では、人が溜まらぬように、複数の受付ブースが余裕をもって設けられ、安心感のある会場運営を実現した。

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